今、山梨県の山奥に4(一時預かりを含む)の老犬たちが残されています。
かつて400頭の犬がいるとメディアで話題になった山梨県犬の多頭飼育現場。
私たち帝京科学大学の学生は現場の犬たちの里親を探しております。
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ガジュマルの死因

こんにちは。
3年の青芳です。

先生のご指導の下、ガジュマルの死亡解剖を行いました。
結果について、ご報告させていただきます。

ガジュマルの大きな死亡要因は、大腸菌による敗血症でした。
分かりやすくすると、細菌による感染症で多臓器不全になり、寿命が来たということです。

ただ、それを進行するために他にも様々な要因がわかりました。
まず始めに、ガジュマルは重度の肥満でした。見た目状は、肥満しているように見えませんでしたが
体内の脂肪は、とても多かったです。
腎臓には尿結石があったので、糖尿病も考えられ、高血圧だったかもしれません。

また、培養した結果で小腸と十二指腸から菌が出ませんでした。
通常は、お腹の中にも腸内細菌がいるため菌のコロニーが出るはずです。
出ないということは、すい臓から出るすい液が必要以上に多く分泌されたことが考えられます。

免疫抗体を作る脾臓も血腫(血管が破裂して固まった腫瘍)があったので、
機能が低下していたことも分かりました。

推測するに、午前中にいつものようにご飯を食べたまでは良かったのですが、
糖尿病のため消化をするためにすい液が必要以上に多く分泌されました。
それによって、血圧が上がり倒れてしまい、小林さんに発見されたのだと思います。

免疫機能も低下していましたし、肺炎とすい炎も少しありましたので
それも要因の一つとして考えられます。

あくまで推測のことで100%の回答ができなく申し訳ございません。
ただ、ガジュマルは肥満で糖尿病を起こし、肺炎で苦しかったということは言えます。


【死亡解剖をする理由について】
___________________________

多頭飼育現場は公衆衛生上、問題となりうる疾病が多く存在します。
もしかしたら、今まで同じ原因のウィルスや疫病が蔓延しているかもしれません。
それを発見し、他のわんこ達にうつらないように防ぐためというのが大きな理由の1つです。

また少しでもわんこ達の死因が分かれば、死ぬ間際にどんな辛さがあったか
お線香をあげ祈るときに気持ちを和らがせることができればいいなと思っております。

「亡くなったわんこのお腹を開けるなんて・・・」と思われる方も多いと思います。
毎週通い続けている僕も思い入れのある現場の子達を見ると大変辛いです。
辛いですが、他のわんこ達にうつらないように少しでもその亡くなったわんこの辛さを
分かってあげるために必要なことだと考えております。
もちろん術後は、きちんとお腹を縫合して供養させていただいております。
____________________________


以上が結果報告となります。
長文を読んでくださりありがとうございました。

3年 青芳

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多頭の現場で死因を解明する事は大事だと思います。どうもありがとうございました。
食事管理が沢山のわんちゃんたちなので難しいと思いますが、どう見ても太りすぎかな?と思うワンちゃんたちも見るので(寒いから脂肪も絶対必要ですが)糖尿の心配もありました。最後までお世話お疲れ様でした。あらためてご冥福をお祈りいたします。

高齢のお山のワンちゃん達。
14~15歳でなくなれば、老衰かな?と思ってしまうのですが、
解剖してみると色んなことがわかってくるんですね。

新年早々、異常気象が続いていますが、
みなさんも、ワンちゃん達もどうぞお元気で!
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